『自分のため』の創作ノート

創作を「はじめる」「つづける」ことについて考えていくブログ

『自分のため』の基本方針

『自分のため』の創作ノートでは、5つの基本方針を立てています。

自分に“やさしく”する

創作をしていると、ときに自分を責めたくなることがあります。


「下手だ」とか。
「どうしてこんなものしか創れないんだ」とか。
「今日もまったく進まなかった、自分は本当にだらしない」とか。


思い通りに進まないと、ついつい自分をなじってしまうこともあるでしょう。
しかし、創作は終わりのない長い道のりです。そんな終わりのない道を行くあいだ、ずっと自分を責めていたらつらいに決まっています。


そのため、『自分のため』の創作ノートでは、いついかなるときも自分に“やさしく”することを推奨しています。これからは、自分を責めること、自分を精神論で追い詰めることは禁止です。
自分に“やさしく”して、自分が創作に打ち込めるように環境を整えていきます。


ちなみに、自分に“やさしく”するには2つの意味があります。

 ■ 自分に“優しく”する
 自分を叱責するのではなく。ダメ出しをするのでもなく。
 うまくいかなかった理由を見つけて取りのぞき、行動しやすくしてあげること。

 ■ 自分に“易しく”する
 課題に直面したとき、どうにか飛び越せる高さのハードルにできないか?
 自分にとって“易しく”するにはどうすればいいかと考えて、実行に移すこと。


創作しているあいだは、つねに自分に“やさしく”する
これが第1の方針です。


行動を起こす

なにかをつくるためには、かならず行動を起こさないといけません
誰も行動せずに、作品をつくりだすことはできないからです。
そのため、『自分のため』の創作ノートでは、「行動を起こすにはどうすればいいか?」という点を重視しています。


すべては行動がつくりだす。すぐにでも行動を起こそう。
これが第2の方針です。

※行動については、行動分析学の死人テストを基準にしています。


行動を習慣化する

重い腰をあげて行動を起こしたら、つぎは行動をつづけることがだいじになってきます。初日に5分行動しただけでは、ほとんどの場合、作品が完成しないからです。


行動は、つづけてこそ意味がある。創作を習慣化をしていこう。
これが第3の方針です。


出現する『2つのハードル』を排除する

『2つのハードル』とは、『無意味なハードル』『レベルに合っていない高いハードル』を指します。


『無意味なハードル』とは、創作のさまたげになってしまっている、無意味な“常識”や“目標”のことです。言いかえるなら「創作する手を止めさせる障害」です。


一方、『レベルに合っていない高いハードル』は、「創作する手をひるませる障害」です。『レベルに合っていない高いハードル』は、存在自体は悪くないのですが、いまのあなたではとても飛び越せないほど高い障害(“常識”、“目標”)です。


この『2つのハードル』は、なにかをつくろうとするときに、どこからともなく現れて、あなたの行動を邪魔してきます。


行動ができなければ、作品をつくれません。
創作の邪魔をする『2つのハードル』を、積極的に排除していこう。
これが、第4の方針となります。


なやんで動きが止まるのを回避するために、自分の『基準』をつくる

考えるなやむは別物です。
考えるとは、道の途中で立ち止まり、もっと楽に歩く方法を検討したり、近道を見つけることです。考えるために立ち止まったとしても問題はありません。考えがまとまれば、また前に進めるようになります。


しかし、なやむことは同じ場所でぐるぐると回り、「どうしよう、どうしよう」と言うだけの状態です。これではまったく前に進めません。
作品をつくっていくためには、この無意味な袋小路には、できるだけ入らないようにしなければなりません。


ほとんどの場合、「あいまい」な状態がなやみを生み出しています。
この「あいまい」な状態を回避するために必要となるのが、自分の『基準』です。


あらかじめ、「こういう場合はこうする」という明確な『基準』があれば、なやむことすらありません。
なやみを回避するために、自分の『基準』をつくる。
これが第5の方針となります。



『自分のため』の創作ノートでは、この5つの方針にもとづいて考えを深めていきます。
この5つの方針については、自分のための小説の書き方で、具体例といっしょに詳しく解説しています。