『自分のため』の創作ノート

創作を「はじめる」「つづける」ことについて考えていくブログ

『キーワードプロット』事例

いまいち『キーワードプロット』のイメージがつかみきれなかった……。
そんなあなたのために、事例として筆者の第一作目の『キーワードプロット』を掲載しておきます。
「ああ、なんだ……。このレベルでいいんだ」という参考にしてみてください。

該当作品:『蒼天のかけらシリーズ』 第一章 静白の門


書き出した『キーワードプロット』

真導士/魔導士/黒/逆/種類?/階級/師匠/役職/国民から選ばれる/儀式/数が少ない/女の子/成人したて/大人になりきれていない/十五歳/ガールミーツボーイ/引っ込み思案/人見知り/物知らず?/テーマカラー/光/白/不思議な女の子/謎の力/青/助けてもらう?/訳あり/悪者に襲われる/戦う?/まだ戦えない/逃げる/ピンチ/初恋/強くなっていく/成長/レベルアップ/体のどこかに真導士の証/三つ目/真/真眼/魔法陣/真円/真力/真術/成長物/落ちこぼれ/真力が低い/条件ぎりぎり/印象薄め/特徴がない/一緒に里を目指す/コントラスト/ヒーローは主人公の鏡…………


じっさいに書いてみるとわかりますが、書きはじめてしまえば、途中から連想ゲームになっていきます。
ひとつのキーワードを書けば、そこからいくつものキーワードが生まれていくんですね。
書く前は考えもしなかったキーワードが、いきおいに乗って書き出されていく。
なやんでいるときは、思い浮かばなかった事柄が、スピードに乗るだけで、つぎつぎにイメージとして湧きあがってきます。
とにかく手を休めないこと。
キーワード出しのときは、これがなによりも重要です。

書き出したキーワードを、ジャンル別に分ける

キーワードが書けたら、ジャンル別に分けてみましょう。
一作目に収まらないものは、【続き】というジャンルを作って転記しておきます。
【続き】につなげるには? という連想が起きるときもあるので、絶対に消したりしないでください。

あたらしい紙をまた1枚取り出して、キーワードを整理していきます。
もし、ふたつのジャンルにまたがるものがあれば、それぞれに書いておきます。

【真導士に関連するもの】
真導士/魔導士/黒/逆/種類?/階級/師匠/役職/国民から選ばれる/儀式/数が少ない/テーマカラー/光/白/体のどこかに真導士の証/三つ目/真/真眼/魔法陣/真円/真力/真術

【主人公に関連するもの】
女の子/成人したて/大人になりきれていない/十五歳/不思議な女の子/謎の力/青/助けてもらう?/訳あり/悪者に襲われる/戦う?/まだ戦えない/逃げる/ピンチ/初恋/強くなっていく/成長/レベルアップ/落ちこぼれ/真力が低い/条件ぎりぎり/印象薄め/特徴がない

【ヒーローに関連するもの】
一緒に里を目指す/コントラスト/ヒーローは主人公の鏡

【物語に関連するもの】
ガールミーツボーイ/助けてもらう?/訳あり/悪者に襲われる/戦う?/まだ戦えない/逃げる/ピンチ/初恋/強くなっていく/成長/レベルアップ/成長物/落ちこぼれ/一緒に里を目指す

キーワードを、一本のストーリーラインとなるようつなげていく

つぎに、キーワード群をつなげて、ストーリーラインをつくってみましょう。
ストーリーラインという言葉だと、どうもむずかしく感じるというなら、 “あらすじのようなもの” と言葉を変えてください。

――主人公は、十五歳の女の子。
ひっこみ思案で人見知りで、全体的に印象の薄いおとなしい娘。
じつは、ちょっとワケあり。
国民から『真導士』を選ぶ風習をもつ国に住んでいる。
『真導士』は、白く光る真術を扱うことができる。
数が少なく、存在自体がとてもめずらしい。

儀式に参加して『真導士』として選ばれた女の子は、『真導士』の証である真眼(第三の目)を開くことになる。
でも、真力が低くて「落ちこぼれ」と言われてしまう。
師匠の言いつけにより、『真導士』の本拠地である「真導士の里」をめざす。

その道中に、ヒーローと出会う。
おとなしい主人公とは真逆の、非常に印象の強い男。
ふたりで協力しながら「真導士の里」をめざすが、途中で悪者に襲われる。
『真導士』になりたてのふたりは、まだ真術が使えない。
真術を使って襲いかかってくる悪者から、手に手を取り合って逃げる。
しかし、どうにもならないピンチにおちいる。
その時、主人公が青く光り、謎の力を使ってピンチを乗り切る――。


この時点では、まだまだ浅い箇所もあるかもしれません。
それでも、あなたが物語として成立しているように思えるならOKです。
まとめている途中で、あたらしいアイデアが湧いてきたら、その要素もつけ加えていきます。
イデアは、タイミングを問わずに湧いてきます。
忘れないうちに、メモを取るようにしてください。

>> 物語の柱を立ててみよう その一行を書くコツ

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